うつ夫とパニコの人生いろいろ

これは20代でうつ病になった夫とパニック障害になった妻の物語。ゆる~い四コマ漫画とともに人生いろいろな日々をお届けします。

他人のミスは責めても、自分のミスは誰かのせいにしたくなる。陥りやすい思考の罠!!

「ゴミ出し」

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ぶつかり合ってばかりいた闘病中

私の夫(うつ夫)は、20代でうつ病になり、その後7年ほど闘病生活を送っていた。

その甲斐もあり、今ではほとんど回復し、人並みの生活が送れるようになったのは、本当にありがたいことだ。

 

今回のエピソードは、数年前、まだうつ夫の症状がひどかった頃のエピソードである。

 

数年前、まだ闘病中だった頃は、うつ夫もパニコも余裕が無く、よくぶつかり合っていた。ケンカの原因は、四コマで描いたように、本当に些細な事ばかりだ(汗)

 

どこのご家庭にも、きっとこのような夫婦喧嘩はあるだろうが、このちょっとしたケンカがうつ夫の症状を悪化させてしまうこともあるので、また厄介なのだ(汗)

 

 

心に余裕がなくなるとつい人を責めてしまう

悲しいかな、人は心に余裕がなくなると、自分の目線でしか物事を観れなくなる。

だから、つい人を責めてしまうのだ。

 

心がいっぱいいっぱいで、もうこれ以上傷つきたくないから、矛先を自分以外に向ける。そして、自分が悪いんじゃない!と思うことで、自分を守っているのである。

 

冒頭のエピソードも、まさにこの典型だ(汗)

 

うつ夫は、ただでさえ体調が悪くて心にゆとりが無い。そんな時に、パニコに口出しされると、反発心が膨らみ、刺々しい口調になるのだ。そして、パニコに矛先を向ける。

 

パニコはパニコで、余裕がない。(もともと朝起きるのも苦手なのだ…)

当時は、「私はこんなにがんばっているのに」「私だって疲れているのに」と、いつも思っていたのを覚えている。

 

こんな時は、お互いに責任の押し付け合いだ(笑)お互いに、「自分は悪くない!」と思って譲らないのである。

 

 

自己奉仕バイアス~人は自分に都合よく考えてしまう

後に、人の思考には「自己奉仕バイアス」というものがあることを知って、パニコはこれに深く納得した。

 

「自己奉仕バイアス」とは、自分にとって都合よく考えてしまう思考の偏りのことだ。ざっくり言うと、下の図のようになる。

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①自分の成功は自分の実力と考え、②他人の成功は運が良かったのだと考える。

③自分の失敗は運が悪かったと考え、④他人の失敗はその人の実力と考える。

 

つまり、自分の成功は自分に起因し(内部要因)、失敗は自分のせいではない(外部要因)という考え方だ。

 

まったく都合がいいにもほどがある(笑)

しかし、これが誰もが陥りやすい思考の罠なのだ。

 

四コマのエピソードの場合も、この「自己奉仕バイアス」が働いていると思う。

「ゴミの出し忘れ」という失敗において、うつ夫もパニコもその原因を相手に向けてしまっているのだ。

 

余裕のない二人にとって、「自分ができたかもしれない」という考えは、思考の中から完全消去されてしまう。

 

 

誰にでもある自己防御の反応 

しかし、こうした「自己奉仕バイアス」も他人を責める行為も、結局は自己防御なのだ。

 

自己防御は、精一杯生きようとする生き物としての自然な反応だ。また、自尊心を守ろうとする人間としての反応である。

 

生物として、人間として、根本にある心の偏見だからこそ、これに気づき脱却するのは容易ではない。

 

しかし、自分にとって都合よく考えることしかできなければ、ぶつかり合いは絶えなくなってしまう。

 

だからこそ、自分がこうした心の偏見を持っているのだと、認識しておく必要があるのだろう。

 

 

考え方の違いを認めたら、ぶつかり合いが減った

余裕がなかった闘病中は、本当にぶつかり合うことが多かった。

しかし、そんな中でお互いに「何とかしなければ」と考えるようになっていった。

 

そのお陰で、今ではお互い考え方が違うことを認められるようになった。

それぞれ考え方が違う、価値観が異なるということを認め、それを前提にするようになると、次第にぶつかり合うことも減ってきたのだ。

 

もちろん、今でもケンカすることはあるのだが(汗)、以前に比べて随分と平和になったと思う(笑)

 

そもそも考え方が違うのだ、と思うだけで反発心や責める心が和らぐのだ。

 

そして、今はゴミ出しはうつ夫が担当している。「これは自分の仕事だ!」と毎週欠かさずゴミ出しをしてくれるので、朝が苦手なパニコは非常に助かっているのである。