うつ夫とパニコの人生いろいろ

これは20代でうつ病になった夫とパニック障害になった妻の物語。ゆる~い四コマ漫画とともに人生いろいろな日々をお届けします。

うつ病4つのフェーズ~症状や対策をまとめてみた

「うつ夫四変化」

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うつ病4つのフェーズ

 <目次>

 

うつ病の症状は「うつうつ」だけではない!

パニコがうつ夫と出会ったのは、すでにうつ夫がうつ病を発症し、闘病中だった頃である。

 

正直はじめは、どう接したら良いのか悩むことが多かった。なぜなら、うつ病は憂鬱な気持ちになってしまう病気だと思っていたからだ。ここで言う憂鬱とは、誰にでもあるような気分の落ち込みのことである。

 

そのため、寄り添い励ませば元気になると、単純に考えていた。

 

しかし、うつ病はそんなに単純ではなかった(汗)むしろ寄り添い励ますことは、通用しないことの方が多い。

 

だからこそ、うつ病患者の家族の多くが、その接し方に悩みを抱えるのだろう。

 

うつ夫とつき合っていく中で、次第に分かってきたことは、うつ病は「うつうつ」するだけではなく、様々なフェーズがあると言うことだ。

 

パニコが分析したところ、どうやらうつ夫には4つのフェーズがあるようだ。

 

 

パニコ式うつ夫の「うつ病4つのフェーズ」症状・行動・口癖

その4つのフェーズが冒頭の四コマで描いたものだ。

「①そわそわ期」「②ひりひり期」「③うつうつ期」「④ぐるぐる期」の4つである。

 

もちろんこれは、うつ夫の場合の話であって、人それぞれ違いがあるだろう。ここでは認知行動療法として、自分たちを客観的に観るためにまとめてみたいと思う。

 

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①そわそわ期

この時期はストレスが溜まりはじめた、うつ症状の最初の段階だ。

 部屋の中をうろうろしたり、「どうしよう」「ごめんね~」などの言葉を連発する。

 

また、優柔不断になり物事を決断することができなくなる。決断と言っても重要な事だけでなく、今日着る服や食べる物など、些細な事でさえ決められなくて悩んでしまうのだ。

 

②ひりひり期

2つめのフェーズに入ると、ガラリと様子が変わる。

ストレス度がさらに高まり、周りに対して過敏反応を起こす。まさに、全身傷だらけのような状態だ。

 

人の目が気になったり、人の嫌なところが目についたりするため、いつも穏やかなうつ夫でも、刺々しい口調になる。(これは、自分を守ろうとする防衛反応なのだ。)

 

自分が注目されたくないときほど、自分ではない誰かに注目し、攻撃してしまう。

そして、この時期によくケンカになるのも事実だ(笑)

 

③うつうつ期

さらにストレス度が高まると、うつうつ期に入る。ここが、一般的なうつ病のイメージなのかもしれない。

うつ夫の場合は、言葉にならず動作が停止していることが多い。考えたり、決断したりする作業は全くできなくなる。

 

やっと口にする言葉と言えば、「〇〇できない…」とか、パニコの問いかけに対して何とか一言で返事する、もしくはオウム返しするぐらいである。

 

例えば、

パニコ:「ご飯食べる?」

うつ夫:「…(10秒の間)…食べる。」

といった具合だ(笑)このフェーズでは、まともな会話はできないという前提が重要である。

 

④ぐるぐる期

そして最終段階では、ストレス度が100%を超え、ついに溢れ出してしまう。

 PCがシャットダウンされたように、うつ夫は思考停止状態になる。寝室に引きこもって、ひたすら寝るのみである。もちろん、会話は全くできない(泣)

 

後に、うつ夫に聞いてみると「終わりのないらせん階段を上ってる感じ。」と言っていた。これには、きっと本人にしか分からない辛さがあるのだろう。

 

 フェーズが分ると対応しやすい!

うつ夫とパニコにとって、この4つのフェーズを把握することは非常に重要なのだ。

なぜなら、今どの段階にいるかによって、適した対策が変わってくるからである。

 

パニコも、うつ夫の症状や行動・口癖などから、どのフェーズかが分かるようになって、やっと接しやすくなったと感じている。それまでは、自分も一緒になって浮き沈みしてしまっていたのだ(汗)

 

 うつ夫(本人)の対策とパニコ(家族)の対策

具体的にどのような対策をしているかと言うと、正直大した内容ではない。しかし、その大した内容ではないことが、案外重要だったりする。

 

うつ夫の対策

まず、当事者であるうつ夫の対策を紹介しよう。

 

①そわそわ期は、とにかく落ち着かない。

そんな時は、気分転換に出かけてリフレッシュさせるか、映画鑑賞など別の世界へ意識を向けるのが良いようだ。そして、やはり休養をとることは大切である。

 

②ひりひり期は、周りの人が気になり過敏に反応してしまう。

この時期もやはり、休むことは大切だ。そして、個室空間に逃げ込み、できるだけ他人との接触を避けることも彼なりの対策なのである。

また、この時期はなぜかピザポテトとコーラを買ってくる(笑)ストレスが溜まると人は高カロリーなものを摂取したくなる傾向があるが、食欲を満たすことは一種のストレス解消法と言えるのだろう。

 

③うつうつ期になると、考えたり決断したりが一切できないため、単調な作業に没頭する。

うつ夫の場合は、ひたすら動画を見たり単調なゲームおこなったりしている。この単調な作業をモノトナスと言うそうだが、どうやらこれが思考の整理に役立つらしい。

 

④ぐるぐる期は、思考が停止し何もできない状態である。

この時期はひたすら寝るだけだ。やはり、睡眠がいちばんの休息になるのだ。しばらく寝込めば、また復活する瞬間がやってくるのである。

 

以前は、寝てばかりいることに対して非常にネガティブに捉えていたのだが、『スタンフォード式最高の睡眠』を読んでから、寝ることをポジティブに考えられるようになった。

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

 

 

パニコの対策

次にパニコ、すなわちうつ病患者の家族としての対策を紹介する。

 

①そわそわ期は、決断力が低下するが、まだ会話ができるのが救いだ。

この時期に、いかにストレスを発散できるかが重要なので、パニコは外に連れ出すようにしている。

 

多くは、散歩や卓球など運動をしに行く、また温泉や映画館のほか、グリーンエクササイズとして神社、海や公園などの自然のある場所などに出かけるようにしている。

 

この際、うつ夫にはできるだけ選択させないことも大切なのだ(汗)

 

②ひりひり期は、下手に働きかけても、余計にストレス度を上げてしまう可能性がある。

そのため、パニコから特別な働きかけはしない。いつも通り過ごすのだ。

 

もし、本人が話をしてくるのであれば、耳を傾ける。ここで重要なのは、過敏反応しているうつ夫に対して、パニコが反応しないということである。

 

言葉にトゲがあって、カチンとくることもあるのだが(笑)、これは自己防衛の証なのだと受け流すことが、うつ病患者の家族の心得なのだと思う。でないと事態は悪化する(汗)

 

③うつうつ期④ぐるぐる期は、正直なところパニコにできることは何もない。

 

何か働きかけたところで、本人にはそれを受け入れる余裕がないのだ。だから、何もせず放っておく(笑)

と言っても、見放すのではない。回復を信じて見守っている、ということだ。

 

 うつ病患者の家族としては、何かしてあげたいと思うのは当然である。でも、手を差し伸べることだけが、できることではない。あえて何もしない、という選択もまた、家族のできることなのだ。

 

もちろん、ヘルプが出されたらいつでも手を差し伸べられるよう、スタンバイしておく必要がある。

 

うつ病闘病中と快復した現在の変化

 

まだうつ夫の症状がひどかったころは、①~④のフェーズへと移行するスピードがものすごく速かった。

 

そわそわし始めたと思うと、ちょっとした拍子にケンカになり、あっという間に寝込んでしまう段階へ到達してしまっていた。そして、一旦寝込んでしまうと、回復するのに1週間ぐらい時間がかかることもあった。

 

しかし、現在はそのようなことはほとんどなくなった。

 

4つのフェーズのうち、①~②の初期段階でストレスケアができるようになってきたためだ。お互いに理解し、対応できるようになったのだろう。

 

がむしゃらに向き合おうとしていた当時は、ぶつかり合ってばかりで上手くいかなかった。

 

でも、こうして客観的に捉えてみることで、自分と相手の両者の立場で考えてみることもできる。地図を俯瞰してみるように、立ち位置をお互いに確認できることは大切なことなのだ。

 

そうすることで、もう一つ冷静に対応することができるのだ。

 

 

うつ病回復の秘訣とは、自分にとって適した対策を見つけること

今回紹介した内容は、あくまでもうつ夫の場合の話で、一般的に言われていることには当てはまらない部分もあるだろう。

 

しかし、快復のために大切なのは、正しい方法だけでなく、自分に合っている対策を見つけることなのかもしれない。

 

有難いことに、私たち夫婦はその対策をみつけることができたようだ。向き合ってばかりいると、相手に対する不満が募る。だが、同じ方向を観ることで、進むべき道が見えてくるのだと気づかされた。

 

 どん底のような気分の時も正直あったが、今思えば、うつ夫とパニコにとって、大切な学びとなっている。(それまで、うつ夫もパニコも、あまり考えずに生きてきたので。。。)

 

そして、今はこうして喜びを感じている。なぜなら、非常に滑稽とも言える二人の姿を、四コマ漫画ブログを通し、楽しみながら書けているからだ。